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【十七日目】カップ麺が一番似合う場所

世の中に数あるインスタント食品のうち、特に人気があるジャンルであろうカップ。私もよく食べます。
コンビニでお昼を買うとき、「カップ麺+おにぎり」という炭水化物のタッグは鉄板ですよね。思い返せば私とカップ麺の付き合いは高校生のころから始まりました。部活の昼ご飯にカップ麺を食べ、食堂にある自販機の「マルちゃんのカレーうどん」にはまり、一時期は毎日のように食べていました。最近は落ち着いてきましたが、それでも月に一回程度は食べていると思います。

さて。カップ麺にもたくさん種類がありますが、今日は「カップ麺が一番よく似合う場所」について考えてみたいと思います。
カップ麺のおいしさは味にあらず。食べる時間と場所、そして食べている私を取り巻く雰囲気すべてが「カップ麺を食べる」という行為を良くも悪くも変えるのです。


・コンビニのイートインコーナー
まずは小手調べです。お昼休みに立ち寄ったコンビニでカップ麺を買い求め、イートインコーナーで食べる。安っぽいプラスチックの机や椅子が雰囲気を出しています。ひっきりなしに訪れるお客、それに反応して開閉する自動ドアを眺めながら、店員の間延びした「ぃらっしゃいまーせー」という声をBGMに食べるカップ麺は、息つく暇なく動き続ける現代社会を鏡のごとく映し出しています。どこかで聞いたことのあるポップスが流れる店内でしばし気を抜くと、ここはエコノミックアニマルに与えられた最後のヴァルハラであることに気づくでしょう。

 

・公園のベンチ
できれば夕方の人気のない公園がベスト。等間隔に植えられた並木の下に、ひっそりとベンチが置かれています。座面に散らばった落ち葉を払いのけてから腰をおろし、もそもそと麺をすすっていると、おこぼれを期待したハトやスズメがどこからともなく飛んできます。目の前をものほしげにうろうろしている鳥たちを視界の隅にとらえながらも、麺を食べる目線はどこか遠くを見ているはず。一人で公園で食べるカップ麺は、人を物思いに誘い込む不思議な力があるようです。残ったスープを飲み干して「ほっ」と一息ついた後、最近の悩み事や将来への漠然とした思いが心に忍び込んでいることに気が付くのです。

 

・駐車場
この文章を見ているあなたがヤンキーかそうでないかで、駐車場で食べるカップ麺の意味合いも大きく変わってきます。もしあなたが深夜ドンキ・ホーテにスエット姿で訪れるタイプの人間なら、コンビニの駐車場の地べたに座って食べるカップ麺はあなたのあなたらしさをそのまま表す記号になります。そう、取り調べを受ける容疑者が食べるカツ丼のように、ヤンキーが駐車場で食べるカップ麺は一つの様式美です。しかし、もしあなたがそうではない場合、たとえば部活帰りに小腹を満たしたくなった学生や時間を惜しむビジネスパーソンであるならば、駐車場が与えるカップ麺の意味もまた変わってくるでしょう。

 

・冬の防波堤
春や夏だといけません。冬の防波堤で釣りをしながら食べるカップ麺。シーフードヌードルでなくともよいのです。大切なのは、寒風吹きすさぶ中かじかんだ身体に熱~いスープが活力を与えてくれることなのですから。釣果がボウズでも、カップ麺さえおいしければそんなに損した気持ちにはならないはずです。食べ残した容器を置いておくと、鳥や猫がよってくるからおすすめしません。

 

・自宅のリビング
どうしようもないときならいいですが、自宅のリビングはおすすめしません。普段からカップ麺ばかり食べなれている人ならともかく、あまり食べないよ、という人はカップ麺の持つ特別さをリビングの生活臭が消し去ってしまうことに注意しなければなりません。

 


パッと思いついただけでこれだけのパターンがありますね。

あとは、深夜作業中に小腹を満たす夜食として食べるときや、同じく真夜中の高速道路のサービスエリアで自販機で買い求めて食べるときなんかもも、上にあげた状況とはまったく別個の経験をカップ麺は与えてくれます。こんなにも奥が深いカップ麺。あなたにいちばんよく似合う場所はどこなのか?