精神の煮こごり。

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【四十六日目】一人でいる気楽さと誰かと話したい気持ち

僕はいま、大学院の二年生だ。12月に入って修士論文に追われている。

文系の大学院生なので、研究といえば文献研究だ。だから必然的に、朝から晩まで図書館にこもることになる。もっとも籠ったからといって作業が進むわけではないのだけど……。

 

で、最近は本当に人と会うことが少なくなって、下手したらほぼ丸一日人としゃべっていない、ということが増えてきた。もともと自分は一人でいることが苦にならない性格だと自覚していたけど、あまりに長期間そういう状態が続くとだんだん人はしんどくなってくるということを最近よく自覚するようになった。

そう、一人でいるのは気楽なのだ。自分の好きなことに好きなだけ時間を使えるし、気をつかう必要もない。趣味と言えば読書とか散歩とかその程度で、別にだれかと一緒じゃなきゃできないということもない。だから、大学四年生のころから現在に至るまで、ほとんど同世代の友達がいない環境で数年過ごしてきてもへっちゃらだった(うちの院はもともとかなり少人数だ)。しかし、それは「自分の好きなこと」がプレッシャーなくできる、という状況下に限定された気楽さだと今は思っている。修論も、もともと好きで始めた研究だけど、一人でもくもくと文献を読んでまとめるのはしんどい。思うように研究が進まないともっとしんどくなる。そういうとき、だれか話せる人が周りにいるとだいぶ気持ちが変わってくるのだと思う。そういう意味で、例えばフリーで仕事をしている人が感じる将来の不安というのも少しわかる気がする。経済的な面以上に、人同士のつながりがなくなるとメンタル面でも追いつめられるのだろう。

しかし、面白いことに、一方では「一人になりたい」という気持ちが最近になって増してきているのも事実。寝る前にする妄想のレパートリーに、「引きこもり」というのが増えた。昔、スティーブン・キングの短編小説で、何不自由なく生活できるよう準備された部屋に閉じ込められて暮らすというアルバイトをする若者の話というのを読んだ気がするけど(細かくは忘れてしまった)、そんな風に衣食住が整った環境でだれとも顔を合わさず誰ともコミュニケーションをとらずひたすら内省して過ごしたい。もしかすると、すごく内向きで傷つくことを避けているだけの態度なのかもしれない。しかし、そういう環境にあこがれるのもまた事実なのだ。この前も、ネットで別荘の管理人の住み込みアルバイトを調べていた。どこか人里離れた別荘で、一冬を誰にも会わずに過ごす、みたいな。

 

精神のバランスを取るのは難しい。誰とも話さないでいると本当にしんどくなって押しつぶされそうになったりすごく悲観的になったりする。一方で、今以上に誰とも関わりたくない、密閉された環境に閉じこもりたい、という気持ちもある。

さて、どうしたものだろう。