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【九十七日目】ブロガーはクリエイター?

今日、たまたまネット上で見つけた現役大学生の雑記ブログを読んでいたら、こんな言葉が目に飛び込んできた。

 

「僕がブログを書く理由は、〈作る側〉にまわって魅力あるコンテンツを発信していきたいから。クリエイターとして活動したい」

 

 

そのブログの書き手はほかにもnoteやInstagramで活動しているらしい。それらの活動を全般的に指してクリエイターでありたいと言っているようだった。

今まで三か月ほどブログを更新してきて、自分がクリエイターであると思ったことは今まで一度もなかったが、調べてみるとそうしてクリエイターを自称するブロガーは多いらしい。SNSでの活動も含め、クリエイターを名乗っている人はわりとたくさんいるみたいだ。

 

なぜこの話を取り上げたかというと、クリエイターという言葉にひっかかりを覚えたからだ。結論を先にいうと、ブログやSNSで活動しているからといってその人をクリエイターと呼ぶことは難しいと僕は思う。いや、正確にはクリエイターを自称するのは間違っているように思う。理由は二つある。

その前に、クリエイターとは何かを僕なりに定義しておきたい。creatorを辞書でひくと「創作者」と出てくる。つまり、広義の作家のことだろう。ただし上の文脈ではコンテンツという言葉が一緒に用いられていたから、有形無形を問わず何か中身のあるもの(成果物、コンテンツ)を作る人物がクリエイターということになる。

 

1.ブログやSNSはプラットフォームありきのものである

はてなブログにせよ、インスタグラムにせよ、それらはすべて整えられたプラットフォームのうえで発信されるものである。つまり、中身=コンテンツの創造や表現、評価の場がすでにある程度お膳立てされている。その意味で、純粋に一から独力で中身を生み出しているとは考えにくい。

いや、例えば画家だって筆や絵の具がないと創作できないではないか、という反対意見が考えられそうだ。しかし、画家の使う画材や小説家の使うパソコンと、ブログやSNSでは道具としての依存の度合いがかなり違う。絵筆がなくてもペンや鉛筆で絵を描くことはできるし、パソコンがなくても紙に小説を書くことはできる。成果物を人に見せることも容易だ。しかし、ブログやインスタはコンテンツの制作から発表までをすべて提供されているサービスに依存している。極端な話、運営元のはてなが潰れればはてなブログを書くことはできなくなる。そういう意味でブロガーやインスタグラマーはクリエイターとは言い難いと思う。もちろん、自分でサーバーを用意してHTMLでサイトを作り、そこに文章や写真を掲載すれば独力でコンテンツを作っていると言える。しかしその場合、つくられたものの対象は文章や写真を含めたWebページ全体になる。文章や写真の中身だけで勝負するなら媒体はもはや関係なく、作り手はライターや写真家ということになるのではないか。

 

2.クリエイターは自称するものでなく他人から認められるものである

身も蓋もないけれど、自分がどのような人物であるのかを決めるのは他人である。あなたは学生ですよ、会社員ですよ、芸術家ですよ、とラベル付けをするのは自分以外の人間だ(裏付けの取れない段階でのニュースではしばしば「加害者は自称会社員の~~」と語られる)。その人物がなんらかの成果物=コンテンツを作っているとしても、その評価をするのは第三者であり、他人がその人の作るものの価値を認めなければラベル付けは行われない。つまりクリエイターを自称することにはなんの意味もない。もし出版社がブログを書籍化したり、インスタに投稿した写真が何かの賞を受賞したりした場合は、その作り手はライターや写真家としてクリエイターを名乗れると思う。

 

というわけで、どうしても僕はブロガーやインスタグラマーをクリエイターと呼ぶ気にはなれない。